髄膜炎(ずいまくえん)
高熱、嘔吐、頭痛、ひきつけ
脳や脊髄をおおう髄膜に炎症が起きます
髄膜とは脳や脊髄をおおっている膜のこと。 ここに細菌やウイルスが感染して炎症を起こすのが髄膜炎です。 ほとんどは、かぜ、おたふくかぜなどのウイルスで、体の抵抗力が落ちたときに起こります。
高熱、嘔吐、頭痛、20分くらいのひきつけ
頭が痛くなったり、熱を出したり、吐いたりする症状とともに、20分くらい続くひきつけなどを起こすこともあります。 赤ちゃんの場合は、頭の骨がまだ癒合していない部分の「大泉門」がパンパンにはれて発見されることもあります。
小さい子供ほど、発見がむずかしい
月齢が低いほど、症状が見つけにくいもの。 おむつ替えで足を持ち上げたり、頭を持ち上げたりするとひどくいやがるときなどには、病院へ。 また、きげんが悪くて食欲もない、トロトロ眠りがちになる、首の後ろがつっぱるなどの症状がある場合も、早めの受診が必要です。
ウイルス性髄膜炎と細菌性髄膜炎
ウイルスが原因になっているものが「ウイルス性髄膜炎」、細菌が原因になっているものが「細菌性髄膜炎」です。 ウイルス性のものは症状も軽くほとんど治りますが、細菌性のものは知的な発達が遅れるなど、障害が残ることもあります。 細菌性髄膜炎は、高熱が出てから3日以内に治療を始めないと命にかかわることもあります。 早めの受診を!