食中毒
食物についた細菌が原因の胃腸炎
食物を食べてから早くて4時間、遅くて3~5日後
サルモネラ菌、ビブリオ菌、ボツリヌス菌、キャンピロバクター菌、ブドウ球菌などが食物について体の中に入り、胃腸炎が起こります。 食べてからおなかが痛くなるまでの時間は、細菌によって異なります。 早いもので4時間くらい、長いと3~5日後に出ることもあります。 毒きのこや魚介類などの自然毒で起きる食中毒もあります。
下痢、嘔吐、発熱、腹痛などが、おもな症状
どの細菌が原因でも、下痢・嘔吐・発熱・腹痛がおもな症状です。便に血液が混じることもあります。そのほか、ボツリヌス菌による食中毒では、「ほおや目の下がピクピクする」「声が出ない」「力が入らない」などの症状があらわれます。これは、ボツリヌス菌によって、神経系がおかされるためです。
感染源になりやすい食品など
細菌によって、感染源になりやすい食品などがあります。
- サルモネラ菌:おもな感染源は、汚染された水や食べ物(特に鶏卵)。
- ビブリオ菌:塩分を好み、魚介類や塩漬けの食品が感染源。
- ボツリヌス菌:ハム、ソーセージ、缶詰、密封食品など。
- キャンピロバクター菌:汚染された食肉(特に鶏肉)、ペットの糞、井戸水。
- ブドウ球菌:魚介類、肉の加工品、折り詰め弁当、シュークリームなど。
赤ちゃんには、ハチミツは与えないように
赤ちゃんのボツリヌス菌食中毒の感染源として、ハチミツがよく知られています。 赤ちゃんには1歳をすぎるまで、ハチミツは与えないようにします。
食品は、必ず加熱して調理
食中毒の予防は、
- 食品は必ず加熱する
- 調理前に手を洗う
- 調理器具を清潔にする
という3点につきます。 特に、細菌が繁殖しやすい夏場は注意したいものです。