気管支炎・肺炎
かぜをこじらせ、気管支、肺まで炎症が
たんがからんだ湿ったせきが数日続きます
かぜをこじらせ熱が高くなり、ゴロゴロ、ゼロゼロとした湿ったせきが続くようなら、気管支炎の疑いがあります。肺炎の一歩手前と考えてください。 かぜの炎症がのどから、さらに、気管支まで及んだ状態です。 炎症が肺そのものまで進めば、肺炎。症状だけでは、気管支炎と肺炎は区別しにくく、レントゲン検査でわかります。
2歳未満の「ヒューヒュー、ゼーゼー」に注意
2歳未満の乳幼児がかかりやすいのが「細気管支炎」。気管支の奥の細い部分に空気が通りにくくなり、ひどいせきになります。呼吸が速くなり、ヒューヒュー、ゼーゼーと苦しそう。急に重くなることがあるので注意。助骨の間がへこむような苦しい息が見られたら、休日でも夜間でも急いで受診してください。
細菌性肺炎は、急に症状が重くなります
かぜの症状で4日以上高い熱が続き、たんがからんだようなせきをし、食欲がなく、ぐったりしているようなら要注意。「細菌性肺炎」かもしれません。かぜや気管支炎が長引いて、細菌に感染したときに起こります。 急に症状が重くなり、呼吸困難に陥ることも…。かぜが長引いたら、念のため、再度受診しておくと安心です。
はしかや水ぼうそうのあとの、ウイルス性肺炎に注意
はしかや水ぼうそうにかかったあとに、発熱して激しいせきがでたら、ウイルス性肺炎かもしれません。呼吸困難やチアノーゼを起こすこともあります。 はしかや水ぼうそうと診断されても、気になる症状があれば、もう一度医師の診察を受けましょう。
むやみに市販のせき止めを使わないこと
せきはたんを出すための体の大事な反応。水分が足りなくなると、たんが粘っこくなり出しにくくなるので、十分に水分を与えます。室温を調整し、ほこりなどをたてないようにしましょう。 たんを出してしまう必要があるので、市販のせき止めをむやみに使ってはいけません。薬はたんをとかす薬(去たん薬)や気管支拡張剤が主流。抗生物質を使うこともあります。