風疹・はしか

風疹

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はしかに似た発疹が特徴の「3日ばしか」

赤い小さな発疹が、全身に広がります
赤い小さな発疹が、首から始まって全身に広がります。
この発疹がはしかがによく似ていて、3~4日で治るため「3日ばしか」ともいわれます。
熱が出たり、耳や頭の後ろのリンパ節がはれ、触るとグリグリすることも。
せきやのどの痛みが出ることもあります。

子供にとっては、軽い病気
熱は2~3日で下がり、発疹も3~4日で消えます。
子供にとっては、軽い病気。ときには熱も微熱程度で、発疹も目立たず、かかっていることに気づかずに終わってしまうこともあります。

妊婦さんにうつさないことが大切です
妊娠の初期に風疹にかかると、おなかの赤ちゃんに障害を起こすことがあります。
子供の時期に予防接種をすませておくことが強調される理由のひとつです。
風疹にかかっている子供を、妊婦さんに近づけないように気をつけてください。
保育園・幼稚園・学校も、発疹が消えるまで休ませます。

1週間くらいは、安静に
風疹ウイルスが原因で、特効薬はありません。
薬は、症状をやわらげるものが主体になります。
1週間くらいは、できるだけ安静を心がけたいもの。

かかっていない場合は、予防接種を
初回の予防接種は、1~3歳の間に受けることがすすめられています。
受けていない場合、6~7歳半の間なら、自治体などの補助で接種が受けられます。
大人でも風疹にかかった記憶がない女性は、血液検査で抗体の有無を調べ、妊娠の可能性のない時期に予防接種を受けておくのがおすすめです。

 

はしか

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かぜに似た症状。決め手は、口の中の白い斑点
「発熱・鼻水・せき」という、かぜのような症状で始まり、目が充血し、目やにも見られます。3~4日すると、今度は口の中に細かい白い斑点が出てきます。
これは「コプリック斑」と呼ばれる、はしかの決め手のサイン。
1日遅れて、赤い発疹が出始めます。首や顔、胸から始まり、しだいに全身へ。
その間も、かぜのような症状は続き、子供はぐったりします。

伝染力が強く、周りの子供にうつります
はしかの原因は、「麻疹ウイルス」。
伝染力が強く、いっしょに遊んだだけでうつります。
肺炎や脳炎、中耳炎なども起こしやすく、幼い子供にとっては重い病気。
ウイルスに感染して、約10日で発病します。

1歳をすぎたら、予防接種を
生後6か月くらいは、お母さんからもらった免疫がきいていて、はしかにもかかりにくいもの。生後9か月くらいから、この免疫も減ってきます。
1歳をすぎたら、予防接種を受けるのが一般的。
保育園などに行っていてうつる心配がある場合は、1歳を待たずに受け、1歳をすぎてから再度受け直します。

家庭でのケアは、かぜと同じです
家庭でのケアは、かぜと同じ。脱水状態にならないよう、水分を十分にあげてください。
ふつうは、発病後6~8日で回復期に入ります。
発疹のあとが茶色になって残りますが、やがて消えます。
10日~2週間くらいで、完全に治ります。

熱が下がらない場合は、もう一度、小児科へ
熱は、ふつう発疹が出てから4日ほどで下がります。
熱が下がらない場合は、肺炎や中耳炎、さらには脳炎などを起こしているのかもしれません。
もう一度、小児科を受診してください。

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