おたふくかぜ
ほおがぷっくり、のおなじみの病気
まず、耳の下がはれてきます
「おたふくかぜ」という、その名のとおり、まず耳の下がはれてきます。
これは、耳下腺にウイルスが感染して炎症を起こすため。
おたふくかぜは、ムンプスウイルスによって起こります。
はれは、だんだんひどくなり、あごの下まではれることが。
両側の場合と、片側だけの場合があります。
うつりやすいのは、はれが出る2~3日前から発症後1週間ほどです。
熱が下がらず、頭痛や吐き気があれば、すぐに病院へ
おたふくかぜは、まれに髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。
熱が下がらず、強い頭痛、吐き気があれば、すぐに病院へ。
難聴や睾丸炎、卵巣炎などの合併症もあるので、おたふくかぜの症状が出たら、受診しておくと安心です。
赤ちゃんには少なく、学童期に多い
生後6か月くらいまでの赤ちゃんが、おたふくかぜにかかることは少ないもの。
3~4歳なら、かかってもはっきり症状が出ないことがあります。
5~6歳になると、症状が見えることが多くなります。
ほおを冷やし、家で静かに過ごしましょう
熱が高くなければ、そんなに心配のない病気です。
口当たりのよい、食べやすいものを与え、ほおを冷やすなどして、家で静かに過ごしてください。
1週間くらいで、熱やはれは引いてきます。
予防接種は1歳以上。大人も受けたいもの
予防接種は1歳をこえると受けられます。
ただし、「任意接種」なので自費になります。
おたふくかぜは、大人がかかると重くなりやすいので、かかった記憶のない人は、子供といっしょに接種を受けておくとよいでしょう。