ヒトライノウイルス

ヒトライノウイルス」は鼻風邪の原因となるウイルスのひとつとして有名です。(風邪の30~50%を占める)
例年は4月~6月と9月~11月に流行るようです。
感染経路は飛沫・接触で集団生活の場において広がりやすいようで、まずは保育園・幼稚園・こども園・小学校と小児間の感染があり、続いて家庭内、さらには職場などに社会的に拡大していくことが多いようです。
「ライノ」はギリシア語の「鼻」からの由来で、症状としては鼻汁、咳、喉の痛み、発熱が多くみられます。
特に注意が必要なのは細菌による二次感染があり得るということです。
「ヒトライノウイルス」の感染をきっかけに「肺炎」や「喘息」を悪化させることもあり、注意が必要です。
また血清型が100種類以上もあることからワクチンや治療薬の開発が難しいのも厄介なところです。
「ヒトライノウイルス」の感染対策は「ハンドソープを用いた流水手洗い」と「換気」になります。
アルコール消毒は抵抗性があるため効果が薄く、感染対策の基本である「手洗い」が重要です。
「ヒトライノウイルス」の潜伏期は1~3日、ウイルス排泄が特に多いのは発症後7日間なので、「早期発見と居室分離」も重要な対策となります。

風邪の原因は、80%~90%以上がウイルス感染です。残りは細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。コロナウイルスやRSウイルス、アデノウイスル、ライノウイルスなど、風邪を起こすウイルスは200種類以上あると言われており、原因を特定することは困難です。また同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまいます。

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