子どもの虫歯と予防

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不正咬合

歯並びと噛み合せ
歯並びや噛み合せの異常を、不正咬合といいます。不正咬合には、歯の並び方ででこぼこになる糞生(そうせい)、俗に出っ歯とよばれる 上顎前突、逆に下あごや下の前歯が上の前歯より出ている反対咬合、上下の前歯がまったくかみ合わない開咬などの種類があります。
不正咬合は、骨格と歯の大きさのアンバランスや、あごの形の異常が原因となる 骨格方要因、骨格などは正常なのに、かむ習慣や姿勢などによって正しい かみ合わせができなくなってしまった機能型要因、幼児期に多い指しゃぶりといった 習癖型要因によって起こります。
現代の子どもたちのかむ機会の少なさが、歯並びとかみ合わせの悪さに大きく 影響していると考えられています。

かむことの効用
現代人は昔の人に比べて、あごの発達が悪くなっていることが数々の研究で 解明されています。あごは噛むという運動によって、アミノ酸などの栄養素を 細胞内にとり込み、その栄養素をもとに造骨細胞が増加し、あごを発達させます。
現代の食生活のように軟らかい食べ物が中心になると、あごの骨が十分発達しないと いわれています。
噛むことは、あごの発達に関係するだけではありません。よく噛んで食べ物をよく砕き、唾液をたくさん出せば、消化吸収を促進します。唾液が多ければ虫歯や歯周病の予防になりますし、肥満防止や脳の活性化にも 役立つことがわかっています。子どものうちから野菜などを多くとり入れた、噛み応えのある食事を規則的に食べていると、あごや脳の発達、虫歯の予防に有効です。

まとめ

歯は乳児期からの管理を
歯の一生を左右するのは、乳歯のころからの管理です。歯が1本でも生えたらしっかり歯磨きをするなど、小さいうちから歯や口の中の健康に 親が十分気を配り、永久歯が生えそろうころには、子ども自身で歯の管理ができるように しつけていくことが大切です。
また、家庭での管理だけでなく、虫歯予防のためや口腔内の健康のために、定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。

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